自尊心とは『自分を唯一無二の大切な存在だと思う気持ち』です。
基本的な自尊心を育むのは、子供時代の親(養育者)からの無償の愛だと言われています。
「テストで一番を取ったから褒められた」「弟に優しくしたから褒められた」など、条件つきで存在を認められた経験は自信にはなりますが、それだけでは自尊心は育ちません。
たとえテストが0点でも、弟をいじめてしまっても、変わらず愛を注いでくれる存在がいる子供は、自然と自尊心が育ちます。
一方で、条件付きで愛された子供時代を送った人は、基本的な自尊心が育たないまま大人になります。自分のありのままの存在価値を信じることができず、自分の価値を他人の評価にゆだねるしかなくなります。
いわゆる『真面目ないい子』というのはこれにあたり、自らの本心を押し込めてまで過剰に人の期待に応えようとしがち。これは『他人依存』の状態です。
生きづらさに悩む人は、子供の頃にこの自尊心が育っていないことが多いようです。一番身近な存在であり心の拠り所である親(養育者)にありのままを否定されて育てば、自分を好きになれないのも当然のことでしょう。
また、もうひとつのパターンとして、もともと持っていた自尊心を奪おうとしてくる相手の存在があります。
いじめやパワハラ・セクハラ・モラハラといった『正当な理由なく他人から傷つけられること』が続くと、自尊心はすり減っていき、やがて前者と同じように自分の価値を信じることができなくなってしまうのです。
これは身近な人からの攻撃であればあるほど、その状態が長く続くほどダメージは大きくなります。
自尊心が低い状態では、ちょっとした刺激にも落ち込みやすくなったり、防衛本能が働いてイライラしやすくなったりしますが、これはまさにうつ状態といっても良いでしょう。
大人になってから自尊心を取り戻すためには、もちろん無条件に愛してくれる人と出会えたらラッキーではありますが、そうでない場合にはその人自身の勇気と覚悟が必要になってきます。
『褒めてくれる誰か』や『攻撃してくる誰か』の存在に依存するのをやめ、周囲からの評価をシャットアウトしてありのままの自分を表現していくこと。
それが自尊心回復のカギになります。
『他者満足』を優先していた状態を手放して、『自己満足』できることをたくさんみつけましょう。
アフロディーテワークでも、自尊心回復のための様々なワークを行っています。
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