悩みを抱えている人がカウンセリングを受けて効果を実感できるかどうかの一番のポイントは、『カウンセラーとの相性』だと思います。
1、人間的に信頼できそうなカウンセラーかどうか
相談者さんにとってのカウンセリングの第一関門は『信頼できるカウンセラーかどうか』です。これはカウンセラー自身の資格や肩書といった信頼度とは別レベルの、もっと人として根本的な部分ではないでしょうか。
悩みをかかえている相談者さんは、ただでさえ敏感になっています。
「自分の話をバカにせずきちんと聞いてくれそうか?」
「こんなことを言っても大丈夫かな?」
話を聞いてもらいにきているはずなのに、どうしてもそんなことを心配してしまうんですよね。
第一印象で「なんとなく合わないかも…」とか「顔が苦手」というだけで、行きたくなくなってしまったりします。
こればかりは人それぞれ受け取り方が違うので、相性の問題になりますが、どんなにすごい肩書を持っていても、その人自身が「なんとなく合わなそう」と感じてしまったら…
通い続けるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
2、本音を話せるかどうか(カウンセラー自身が心を開いているか?)
そして第二関門は『本心を話せるかどうか』です。
赤の他人であるカウンセラーに心を開くまでに時間がかかるのは普通なのですが、あまり進展のないまま回数を重ねると、心を開く前に嫌になってしまうこともあるでしょう。
個人的には、本心を話せるカウンセラーというのは、カウンセラー自身もナチュラルに心を開いているように感じます。
心理学的にも、自己開示をしている相手には自分も心を開きやすくなるという法則がありますね。
ただでさえ自尊心が低い人は、傷つけられるのを恐れるあまり、他人になかなか心を開くことができません。
その意味でも、自分から先に『傷つけるようなものは隠し持っていないよ』と心を開けるカウンセラー本人の自尊心の高さは重要なポイントだと感じます。
3、通い続けられるかどうか
最後に第三関門。『通い続けられるかどうか』。
人気のカウンセリングルームはなかなか予約が取れないところもあるでしょう。
また、カウンセリング料金はピンキリとはいえ一般的には決して安い料金ではありません。
低価格でも自分に合わないカウンセリングをだらだらと続けるなら無駄になってしまいますし、価格が高くても短期間で回復できるなら価値を感じることができるでしょう。
もちろん『高ければ良いカウンセリング』というわけでもありません。
だからこそ、ご自身に合うカウンセラーがみつかるまではジプシーをしてもいいと思うのです。
評判の良いカウンセラーでも合う人と合わない人がいるのは仕方のないことですから、メンタルクリニック併設のカウンセリングルーム、民間のカウンセリング、公的な機関や大学の心理相談室カウンセリングまで、もっと気軽に選択肢を広げて受けられてみてはいかがでしょうか。
でももちろん、合うカウンセラーが早く見つかるに越したことはないので、ぜひ今回の記事を参考にしていただけたらと思います。
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