カウンセラーというのは、クライアントのお話を『聞く』のがお仕事です。
医療機関だろうと、民間だろうと、この基本スタンスは変わりません。
一方で、お薬を出すのは医者のお仕事です。心療内科や精神科では受診すれば処方箋を出してくれますが、カウンセリングの一環でお薬を出すことはありません。
「カウンセリングを受けたけど、話を聞いてくれるだけで具体的なアドバイスはほどんどもらえなかった」
「心療内科に行ったけど、薬を出されただけでじっくり話を聞いてくれなかった」
これはカウンセリングと医療機関の役割の違いなのです。
とにかく話を聞いて欲しいという人が医療機関に行っても、望むような対応は受けられないでしょう。
一般的なカウンセリングでは、クライアントさんのお話を聞くことで『本人が自分で問題の答えに気づくこと』を促します。
本人の自主性を尊重しますので、カウンセラーの方から具体的なアドバイスはほとんどしません。
カウンセラーが「こうしなさい」ということは、クライアントさんの自主性を奪うことになるからです。
もし具体的なアドバイスが欲しいと思うのであれば、認知行動療法を行っているところを探してみるのも良いかもしれません。
「話を聞くだけだったらカウンセラーじゃなくて友達でもいいのでは?」≫
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