コロナ、ウクライナ戦争からの世界的な混乱が次々と起こっているいま、心が不安定になっている人が多く見られます。
占星術的にみても2020年から本格的に始まった風の時代の到来とともに、2023年の3月は大天体の土星と冥王星が星座を移動する大きな節目のタイミング。
そしてこの土星や冥王星は、直接的でないにせよ、人々の心の不安を大きくする出来事となって私たちに影響を及ぼしてきます。
土星の魚座入りについて
先日、試練と学びの星である土星が、占星術的に言う「魚座の部屋」に入りました。
魚座の部屋は、あらゆるものを曖昧に、うやむやにしたがるという性質を持っています。
それは「優しいうそ」や「傷つかないために幻想を抱かせる」ような善意からなのですが、ずっとそうやって良かれと思い曖昧にしてきたテーマに、土星という厳しい先生が入ってきました。
人によってこの土星の影響を受けるテーマはまちまちですが、最近ふと「もう今までのように自分をごまかしてはいられないな」「開き直って覚悟を決めなきゃな」と思わされるような出来事はありませんでしたか?
なにかしらのショッキングな話題を見たり聞いたり、もちろんご自身に起こったことがきっかけかもしれません。
どちらにしろ、土星は覚悟を求めてきます。
「それ、やるの?やらないの?」と。
そして「大変そうだし、傷つくならやりたいくないよ…」と変化しないことを選択した人には、これでもかという厳しい現実を突きつけてくるのです。
(実質やるしか選択肢がないという状況になっていくイメージ)
一方で、やると覚悟を決めた人にとっての土星は、一生の恩師となるような尊い存在。
この期間、この試練を耐え抜いた人には、これから社会で生きていくための基盤となる『確固たる安定感』を与えてくれるでしょう。
これは言いかえると『生きるための自信』です。
自信は『安定感』につながります。
自信と自己肯定感
現実的な問題に対して、
自分なら解決できると思える=自信
解決できなくても自分は大丈夫と思える=自己肯定感
です。
自己肯定感があるとは「自分には良い面も悪い面もあり、でもそれでいい」と、自分のポジティブな面を理解したうえでネガティブな面も受け入れている状態。
「ダメな部分があっても私はOK」と思えるので、人生において安心感というベースがあり、不安が少ないのです。
(ちなみに「根拠のない自信」というのは自己肯定感が高い人特有のもので、自己肯定感そのものとも言えそうです)
自己肯定感は存在のベースになるものですが、自信は厳しい社会の中で生きることを楽にしてくれるモノです。
自己肯定感のベースは、子供時代に周りの大人から『無条件の愛』を注がれる体験によって育まれているため、大人になってから自己肯定感をあげようとするのは正直、なかなか大変。
愛ある人たちとの関わりの中で育てなおすにせよ、それには時間もかかりますし、そんな環境を手に入れること自体、運まかせの部分も大きかったりします。
一方で、自信はその気になれば何歳になってからでも本人次第で育てられるものです。
自己肯定感が低くても、自信をつけることで社会の中で生きやすくなります。
そして、自信を持って生きている人を、私たちは魅力的だと感じやすいのです。その中には無条件で愛してくれる人もいるかもしれません。
あなたが向き合うまで望まない現実は現れ続ける
問題は、自己肯定感が低く、それゆえに自信をつけるための試練から逃げてしまう人たちです。
そもそも「自信がない」のは、これまでずっと自信をつけるためのチャンスから逃げ続けてきたから。
また、自己肯定感が低くプライドが高い人の中には「できそうなことしかやらない」というタイプも。
もともと能力値が高い人に多いのですが、本質的には試練から逃げていますので、一見自信があるように見えて自信のない人といえそうです。
「失敗したら自分はもうだめだ、立ち直れない」と思っていると、不安や恐怖に支配されてしまうので、試練に立ち向かう勇気なんて湧いてきませんよね。
だからいろんな『本当は向き合わないといけない重要なこと』をうやむやにして逃げてしまうのですが、これを繰り返している限り試練の星である土星はどこまでも追いかけて試練を与えてくるのです。
あなたが嫌々でも試練と向き合う気になるまで、望まない現実は続きます。
これが、ここから2年半続く『土星の魚座入り期間』に起こるだろう占星術的な出来事です。
この期間は、これまで「嫌なこと、めんどくさいことからはとにかく逃げる、見なかったことにする」という選択をしてきた人たちにとっては苦しいことが多いと感じるでしょう。
すでにいましんどい状態に陥っている人は、土星からの気づきのためのメッセージかもしれません。
「いいかげん覚悟を決めなさいよ」と。
そう、できることはひとつだけ。
覚悟を決めることです。
現状を変えたいと願うなら、ぐだぐだ言い訳してないで「とにかくやれ」という状態です。
どれだけやらない言い訳をしてみても、自分の人生から一生逃げ続けることはできません。
どうせいつかは向き合わざるを得ないときが来るのですから、土星先生が見守ってくれている(ご褒美もくれる)この時期にやってしまいましょう★
土星の魚座入りの影響がポジティブに出る人
普段から「できるだけうやむやにしない」「身の回りはきちんと整理整頓しておきたい」「自分の人生の責任を持って生きている」という人たちにとっては、やるべきことがサクサク進む気持ちよさを感じられる期間に。
「すっきりしたー!」「ついにやってやった!」みたいな充実した2年半になりそうです。
私自身もなんとなく放置気味だったいくつかのことや、可もなく不可もなくで決めかねていたことについて「あぁいいかげんやらなきゃな…」と覚悟を決めました。
これからの2年半の間にいろいろと頭と心の整理整頓をして、すっきり軽やかに次の時代を生きていきたいものです。
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