ネガティブループから抜け出す方法2
ネガティブループは、ネガティブ思考にどっぷりはまってしまっているために、より良い選択や行動がとれなくなっている状態です。
うつ気味になっている人が「自分ひとりでなんとかしよう」として悪化させてしまうようなイメージです。
視野の狭さとネガティブの相関関係
ネガティブな状態のときは冷静に周りのことが見えず、自分の気持ちにばかり意識が向いています。
ネガティブループから抜け出す方法1で、見えないもの・不確実なものは不安要素であると言いましたが、実はこれ、本人の視野の狭さも原因になっていることがあります。
本当は見えているのに、本人の思い込みなど考え方のクセが視野を狭くしているばかりに見えていないという状態です。
見えている範囲が狭いので、相対的に「不確実なこと」という不安要因が多くなってしまうのです。
また、普段は視野が広い人でも、ストレスが溜まったりネガティブ状態のときは視野が狭くなります。
視野が狭い人はストレスが多くなりネガティブになりやすい
ネガティブ状態でストレスが多いと視野が狭くなる
暗くてよく見えないけど、とにかく登らなきゃ…
一人で何とかしなきゃ!
暗い井戸の中から脱出するために
視野を広げれば不安が減り、ネガティブ状態から抜け出せるでしょう。
しかしすでにネガティブ状態にはまっている人は、自分が視野が狭くなっていることに気づきにくい上に、気づいてもどうすればいいかわからなくなっています。
冷静に物事が見られなくなっている状態であれこれもがいても、間違った方向に努力していたり、空回りするだけ。これがネガティブループです。
例えるなら、深い井戸の中に落ちたまま脱出する手段も考えつかず、ただやみくもに素手で登ろうとしている状態。
ちょっと登れたと思ってもすぐ元の場所に戻ってしまい、いくら頑張っても疲れるだけで、なかなか脱出できないのです。
悩みを抱える多くの人が、このループにはまっています。
井戸に落ちてしまってそこから出たいなら、助けてくれそうな能力のある人に助けを求めること(非力な子供に助けを求めても、引っ張り上げてはもらえませんよね)、そして次にまた井戸に落ちないためには視野を広げることが大切です。
ネガティブループを断ち切る第一歩
引きこもって現実に起こるかわからないことを考えているだけでは、ますます深みにはまる一方です。
「とにかくまず目先のネガティブ状態から抜け出したい!」という人がまずすべきなのは【脳を別のなにかで疲れさせること】です。
大好きな曲を聴いたり、映画を観たり、物語を読んだり…
あなたの夢中になれることは何でしょうか?
アフロディーテワークのセッションでも、考えすぎるクセのある人にはまず身体を動かすことを勧めています。
夢中になれることがない!という人は、とりあえずしっかり疲れるくらいの運動をしてみましょう。
身体が疲れ切っているときにネガティブな思考は思い浮かびにくいもの。そしていったん落ち着いたところで、冷静にそこから抜け出すための行動をひとつずつ試していけばいいのです。