HSPのストレスと不調
HSPの原因とは?
HSPは生まれつき『感受性の強い』気質を持っている人々のことです。
その後の育った環境によって、持って生まれた気質が強くなったり、または緩和されたりするといわれています。
ストレスのメカニズム
人間がストレスを感じるのは、ストレッサー(身体的・精神的な安定に影響を及ぼすような出来事)からの刺激が原因。
心身の安定を揺るがすものは、良い刺激も不快な刺激も、すべてストレッサーです。
私たちには現状維持をしようとするホメオスタシス(恒常性)が働いているため、このストレッサーに対抗しようとします。これがストレス反応、いわゆる『ストレス』です。
物理的な
痛み
結婚・出産
音・光・
味・香り
・肌ざわり
気候の変化
転職・出世
ストレス耐性をわける3ステップ
私たちの中にはストレスに強い人と弱い人がいます。
人によりストレスの感じ方に違いがあるのは「ストレスだ!」と感じるまでの過程に理由があります。
HSPの人はステップ1の『刺激をキャッチするアンテナの感度』が高いために、「自分はストレスに弱い」と感じてしまいがちなのです。
感受性の強さ=ストレス耐性の弱さ、とイコールにはなりませんが、その気質的に「HSPの人は変化や刺激をストレスと感じやすい傾向にある」とはいえそうです。
HSPの不調の特徴
HSPの人は不調に悩まされることが多いようです。
これはHSPが、あらゆる刺激を敏感にキャッチして、人一倍ストレスを感じやすい体質だからでしょう。
漠然とした不調の原因は脳疲労だといわれていますが、ストレスは脳を疲れさせ、自律神経を乱します。
HSPの人が訴える不調の多くは、この【脳疲労】に由来する症状に当てはまります。
【脳疲労になると…】
◎眠くなりやすい
◎疲れやすい
◎落ち込みやすい
◎やる気がでない
◎マルチタスクができなくなる
◎物忘れやうっかりミスが多い
◎甘いものが欲しくなる
◎自律神経系の不調が出る
【自律神経系の不調とは…】
◎気候の変化に弱い
◎眠りが浅い
◎胃腸の不調
◎頭痛
◎めまい
◎吐き気
◎だるさ
◎動悸や息苦しさ
◎耳鳴り
◎口の渇き
◎のぼや冷え性
◎月経不順やPMSの悪化
HSPが不調を改善するために
HSPの人が不調を改善するためには、ストレスを軽減し、脳疲労を改善することがポイントです。
しかし前述のステップ1で書いたように、HSPの人にとって『刺激(ストレッサー)をキャッチするアンテナの感度』を低くすることはできません。
まずは人よりも脳疲労しやすい体質であることを自覚し、こまめに脳を休ませる必要があるでしょう。
そしてその代わりに、ステップ2とステップ3の部分、つまり受け取り方を変えてストレスを減らしながら、受け取ってしまったストレスの解消法をみつけることが大切です。
人一倍ストレスを感じやすく脳疲労による不調が出やすいHSPの人にとって、基本的なストレスケアこそ真摯に取り組むべき課題なのです。