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アダルトチルドレンからの回復

テーブルの上に座って

アダルトチルドレン(AC)とは、ひとことでいうと 『機能不全家族の中で育ったことが原因で、大人になってからもトラウマに苦しみ生き辛い思いをしている人』 。
病名ではなく、そのような状態に苦しんでいる人のことを指します。

幼少期に、親(など本人にとって重要な人物)からの精神的・身体的虐待、過干渉、条件付き愛情、無視、脅し、支配的行為などを受けた経験がトラウマとなり、その後の人生において好ましくない影響を及ぼします。

夫婦喧嘩がたえない家庭で育つことも、アダルトチルドレンの原因になるようです。

大人の都合によって子供らしく自由に振舞うことを許されなかった子供は、『ありのままの自分』を否定されて傷つき、自分を無条件に価値ある存在だと思うことができなくなってしまいます。

これ以上傷つけられないように、親の機嫌を損ねないように、また親から愛情を与えてもらいたいがために、子供は自分の本心をぐっと抑え、親に求められるようにふるまいます。

 

子供に引き継がれる、生き辛さの連鎖

 

アダルトチルドレンの原因は機能不全家族の中で育つことにあるため、アダルトチルドレンの親もまた、アダルトチルドレンであることが多いようです。

アダルトチルドレンは大人になってからも自分に自信がなく、人から否定されたり怒られたりすることを過剰に恐れます。
好かれるために自分を押し殺したり嘘をついたり、傷つきやすく相手の言葉に過剰反応したり、依存的だったり、主体性が持てず他人からの承認と称賛を過剰なまでに求めたり……

このようにアダルトチルドレンは、相手と自分のどちらも否定しないような健全な人間関係を築くことが困難な、『生きづらさのクセ』に悩まされることになるのです。

 

表現することで自分を好きになる

      

機能不全家族の中で育った子供は、本当の気持ちを抑え込むようになるため、感情表現が苦手なことも特徴のひとつです。

アダルトチルドレンの人は「自分がどうしたいかわからない」とよく口にします。

自分らしさに自信が持てない人にとって、素直な感情を表現することは怖いこと。

「本当の気持ちを表現したら嫌われてしまうかもしれない…」そう思えば『表現したい自分』と『拒絶されるのが怖い自分』が葛藤して、自分の気持ちがわからなくなるのも当然です。

それでも自分を好きでいるために、何かしらの自己表現は欠かせません。

自分についての話をする、どう思ったかを素直に伝える、など、あなたの話を否定せずに聞いてくれる相手に向かって少しずつ表現していきましょう。

周りに話しやすい人がいなければ、カウンセラーや相談員などがいます。ペットを飼っている人なら、ペットに対して本心を打ち明けるのもいいかもしれません。

また、相手に本音を話すのはまだ難しいという人は、言葉以外の表現方法からはじめてみましょう。

歌を歌う、絵を描く、ダンスをするなど、自分を外側に表現することはたとえ誰が見ていなくても自分らしさを取り戻す最良の方法なのです。

アダルトチルドレンの回復ステップ

     

アダルトチルドレンに悩む人は、子供時代に『親から与えられた価値観』や『親に愛されるために身に着けた信念』に縛られて、物事の受け止め方を歪めてしまっている状態です。

そんなアダルトチルドレンからの回復には、不健全な思いグセを健全な考え方にシフトしていくような以下のステップが提唱されています。

1)過去に向き合う

子供時代の事実と向き合い、その時の自分の本当の感情を認めることが最初のステップです。


2)過去と現在を繋げる

次は『その過去の事実が、今の自分にどう影響しているのか?』を明確にします。

3)信念を確認する

自分の中にある「●●すべき」「●●してはいけない」といった考えのうち、自分を苦しめている価値観を見直していきます。

何かあった時に自動的に浮かんでくる考えについて、「それって本当にそうなのかな?」と自分に問いかけてみましょう。


4)新しいやり方を学ぶ

これまでとは違う、新しい自己表現の方法を学びましょう。アダルトチルドレンは総じて自尊心が低く、『物事の受け止め方』に加え『自己表現』に問題を抱えている人が多いものです。
 

アダルトチルドレンは『支配関係』や『依存関係』で人間関係を捉えがち。

誰かの期待に過剰に応えようとしてしまうために、頼まれると断れなかったり、自分を犠牲にしすぎたり、その反面で被害者意識が強いという特徴が、生き辛さの根底にあります。
対等でアサーティブなコミュニケーションを学びましょう。

 

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