top of page

更年期障害と運動

自然の女

更年期障害とは

  

更年期とは閉経前後の10年間、一般的に日本人の場合には45歳~55歳くらいの時期を指します。
女性ホルモンであるエスロトゲンは、卵巣の機能低下とともに減少し、35歳をピークに40代半ばからは急激に減っていきます。
このエストロゲンの減少によって脳の視床下部という部分が混乱し、その結果心身に現れる様々な不調を『更年期障害』といいます。

更年期障害の程度には個人差があり、ほとんど感じない人もいれば、日常生活に支障をきたすほどひどい症状を訴える人も。
8割の女性が更年期障害を実感すると言われていて、鬱っぽくなってしまう人もいます。

女性ホルモンエストロゲンの分泌をコントロールしている視床下部は、同時に自律神経もコントロールしているため、視床下部が混乱すると自律神経も混乱してしまいます。

 

不調の原因は『エストロゲンの低下』と『自律神経の乱れ』

 

エストロゲンの分泌が減ると、幸せホルモンとよばれるセロトニンの働きも悪くなります。
これが更年期障害の症状のひとつ、『イライラしやすくなる』の原因です。
今までは気にならなかったささいなストレスも、更年期の女性にとっては大きなストレスになるのです。

さらに自律神経が乱れることで起こる『めまい』『ほてり』『眠れない』『ドキドキする』なども更年期障害によくある症状です。
更年期障害の中でも代表的なホットフラッシュと呼ばれる症状は、『暑くもないのに汗をかく』『突然体が熱くなる』など、頭がのぼせるような状態に。

そんな不調を抱えている状態では、普段よりもストレスを感じやすくなります。
ただでさえ更年期でストレスに敏感になっているので、ますます自律神経が乱れて身体症状を悪化させてしまうことも。

ホームでのヨガ

すぐできる更年期障害を改善する方法

 

更年期障害改善のポイントは2つ。『セロトニンを活性化する』ことと『自律神経を整える』ことです。
生活習慣でいえば、栄養のある食事をするのはもちろんのこと、朝起きたら太陽の光を浴びること、そして寝る直前にはスマホやテレビを見ないようにしましょう。

また、日中はしっかりと体を動かしてエネルギーを使うようにすることも大切です。
オフィスワークなどあまり動かない生活をしている人は、頭だけが疲れて体にはエネルギーがくすぶっている状態です。
自律神経が「動くモード」の時間帯にきちんとエネルギーを使っていないと、夜になっても「休むモード」に切り替わりにくくなってしまうので、ジムやジョギングなどを取り入れて意識的に体を動かすようにしましょう。

さらに、『姿勢』と『呼吸』そして『適度なリズム運動』は、更年期障害による不調の改善にとても効果的です。
心身に溜まっている不要なエネルギーの流れを良くして、しっかりと体に使わせることによるストレス解消効果なのでしょう。
不眠に悩む方でも、運動をした夜は「自然と眠くなる、気づいたら寝ていた」という方は多いはず。
 
わたしたちの体にはリズムがあり、血液やリンパ液、酸素が循環しています。当たり前のようですが、体内のエネルギーを循環させる自律神経やホルモンのバランスが乱れ、滞ったところには不具合が出てきます。

食事から採ったエネルギーは使わないと肥満を招きますし、心身にストレスが溜まっていればうまく呼吸ができなくなったり、体の声を無視して休むべきときに無理をすれば、いずれ病気になってしまうでしょう。

体のリズムに沿ってエネルギーをきちんと蓄え、そして使うこと。それが更年期を乗り切る一番シンプルで大切な答えなのだと思います。

 

更年期障害がひどくなりやすい人

​ 

普段から自律神経やホルモンバランスが乱れやすい人は、要注意です。生理不順やPMSがある人は、病院で相談してみましょう。
 

生活が不規則な人、栄養が偏りがちな人、運動不足の人は、まずはそこを見直すところから。

また、真面目でストレスを感じやすい人も症状を悪化させがちなので、ストレス解消のための趣味を持ったり、
ひとりで抱え込まずに相談できる相手をみつけておくことで更年期対策に役立ちます。

更年期には、日々の小さな心身のストレスが積み重なって一気にくる時期です。これまで以上にご自身の心と躰の声に耳を傾け、これまでの頑張りを労わってあげる気持ちで過ごしましょう。

更年期の憂鬱に、女性のためのメンタルセラピー

アフロディーテワーク(オンライン)

(50min×4回/16,000円)

bottom of page